崖っぷちだったアメリカ任天堂を復活させた男を読みました。5月22日に発売されたらしく、本屋さんで店頭に置かれていたので気になって購入。
著者のレジー・フィサメィ氏は元Nintendo of America (NOA) の社長で、ご自身のキャリアからNOAに転職してからの物語が主な内容でした。 各節の最後に要点が短くまとめられていて内容を振り返りやすくなっているのがとても読みやすく、わかりやすい本でした。
任天堂の前にはP&Gやペプシコなどを経ていたらしく、そのあたりのストーリーも書いてあるので、レジー・フィサメィ氏の人生全体感を知ることができました。
入社してから各部署と関係性を構築したり宣伝制作のプロセスを明確にしたりと、実直にやるべきことを推進し、E3でのニンテンドーDSやWiiの発表、その成功からの社長への昇進など、任天堂の成功をNOAからどう推進していたのかを知ることができました。
脳を鍛える大人のDSトレーニングは当時リアルタイムで流行しているのを感じていましたが、その西洋向けのローカライズの際に数独を追加していたのは初めて知りました。ただローカライズするだけでなく文化によってコンテンツを調整しているのがすごい。
社長として取り組んだ3つの問題として以下が挙げられていました。
- 縦割り化した構造
- 行動を報酬の一本化
- カルチャーの衝突
大きな会社ですし国も違えばこういう問題は当然起こるんだろうなと思いつつも、こういった問題に取り組むのはリーダーとして必要なのだと思います。
成功だけでなくニンテンドー3DSの価格設定の苦悩やWiiUの売り上げ維持の苦悩など、その後苦闘していたことについても述べられています。
いくつかまとめの見出しが良かったので抜粋
- たった1つの答えに固執しない
- 言葉の力を過小評価しない
- よいアイディアは盗む
- コミュニケーションは取りすぎるくらい取る
- 仲間を作ることが決定を後押しする
- 決断した以上結果を受け入れる
- 関係性を築くことをあきらめない
- まずはビジョンを描くこと
- 信念を貫きながら、現状を揺り動かす
読書 任天堂
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