マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力を読みました。
原タイトルは “The Progress Principle”.
「進捗の法則」の重要性について多くの事例を分析して得られた知見を述べた本でした。
個人のパフォーマンス、つまり創造性、生産性、コミットメント、同僚性の4要素に「インナーワークライフ」が影響を与えるとしています。
- 創造性
- 新しく有用なアイデアを考え出すこと
- 生産性
- 着実に仕事を仕上げ、常に質の高い仕事を行い、最終的にプロジェクトを見事にやり遂げること
- コミットメント
- 苦難を耐え抜き、仲間の成功を手助けし、仕事をやり遂げるために必要なことは何でもやること
- 同僚性
- チームの結束に寄与するすべての行動を指す、メンバー間の人間関係をサポートし、チームの一員として行動し、チームがきちんと機能しているか気を配っている時に発揮されるもの
そしてインナーワークライフの3要素として、認識、感情、モチベーションを挙げています。
- 認識
- マネージャー、組織、チーム、仕事、ひいては自分自身に対する好意的あるいは敵対的な印象
- 感情
- ポジティブであれネガティブであれ、職場でのあらゆる出来事から生じる気分のこと
- モチベーション
- 何かをする際の、あるいはしない際の原動力のこと
そしてそのインナーライフワークをサポートし得る要素として進捗、触媒ファクター(仕事を直接支援する出来事)、栄養ファクター(その仕事を行う人の心を奮い立たせる対人関係上の出来事)がある、と述べられています。
様々な物事の中における小さな勝利の重要性であったり、インナーワークライフに影響を与えるすべてのポジティブな出来事のなかで、最も強力なのがやりがいのある仕事が進捗することであるとしています。
一方で669人のマネージャーに職場でのモチベーションと感情に影響を与える5つの要素
- 評価
- インセンティブ
- 対人関係のサポート
- 明確な目標
- 仕事の進捗のサポート
を提示して重要度をランクづけしてもらうアンケート調査を行ったところ、進捗のサポートは動機付けの要素として最下位にランクされ、1位に上げたのは35人しかいなかったとのことです。全体のわずか5パーセント。これがサブタイトルにもなっている 95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力 ということですね。
やりがいのある仕事が前に進むよう支援するのが大事、「進捗の法則」。覚えておきたいと思います。
読書 マネジメント The progress principle
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